ねたましい

2007年4月15日
季節の変わり目は心が揺れる。特に春は。
植物がすくすくと伸びるように、先へ、上へ。
そういうことが、わたしはとても苦手。
でも、春はそんな空気に囲まれて、焦燥感で、息苦しい。

彼と食事としていたら、気持ちが緩んで涙が出た。
そして、「つまるところ、わたしはあなたがねたましいのよ」
と、つい、言ってしまった。

でもそう、本当に、ずっとずっと、ねたましかった。
自分がやりたいと思う仕事をし、
自分のポリシーに則って、きちんと生活を営み、
そして、音楽もある。そこでたくさんの人と知り合い、
自分の場をどんどん広げていて。
更に、恋愛までも。わたしのことを、とても大切にしてくれて。

たくさんの柱を、どれも疎かにせず、しっかり持っていて、
そうであることが憧れでもあるし、頼もしくもあるけれど、
それが同時に、とてもとても、ねたましかった。

言われた彼は微笑して、あまり買いかぶらない方がいいよと言った。
それから、小魚を釣ることはないよ、いつか大きな魚が来るんだと、
ぼんやり海を眺めているのもいいじゃない、とも。

「ぼんやり海を眺めていれば」、という言葉が気に入って、
うんとうなずいてみた。

それでもわたしはあなたと対等だと、対等でありたいと思います。
そう言ったら、ありがとうと言ってくれた。

「今日のあなたも好きですよ」
眠る前にそんなメールもくれた。有難かった。本当に。

そんな余裕があるあなたもねたましいけれど。
でも、もう言わない。
わたしはわたしのままで、歩めるように、つとめます。
あなたがそばにいるかぎり。

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